あ!(2)
会社帰りに電車のなかで、
ゲームボーイアドバンスを両手にもって、
最近覚えたての碁に没頭しながら、
ひとつの光に誘われるかのように、
顔を上げてみると、
目の前の二人組みと目があった。
お笑いのタッチだった。
深く帽子をかぶっていたわけでもなく、
むしろアピールするかのように二人で話しているが、
一般人はそもそも二人組みに興味が無く、
芸能人オーラを出そうとしているが、むしろ鬱陶しさすら感じさせている。
目があった自分も、電車の中では静かにしろよと言わんばかりに、
二人組みをにらみつけて、
再び碁に没頭した。
そんな一日。
# 決して、書く内容がないからでっちあげたわけではありませぬ。